はじめに
この記事はグーナーであるブログ主が、個人的な意見を含めて執筆している。
なので、極めて偏った視点になってしまうことはご容赦いただきたい。
また、正式なルールかつ原文をしっかりと読んで理解している”わけではない”ので、その点もご容赦いただきたい。
ライスにレッドカードが出された経緯と試合展開
24-25シーズン 第3節 アーセナルVSブライトン。
ともに2連勝という好スタートを切って迎えたこの試合。
アーセナルはエミレーツにてブライトンを迎え撃つ。
アーセナルが38分にハヴァーツの先制ゴールで1-0。
その後、42分にライスがイエローカードを受け、前半が終了。
アーセナルとしては難敵ブライトンを相手に、悪くない(むしろ良い)試合展開で後半を迎えた。
来る49分、ライスが敵陣深くでファールをし、ブライトンのフリーキック。
ライスは自陣に向かって歩きながら、ボールを右足アウトサイドで小突く。
これをみた主審はライスに2枚目のイエローカードを提示し、退場処分を命じた。
その後、10人となったアーセナルは守りを固めつつ、
カウンターを狙う体制になった。
何とか守っている中で、アルテタが5バックで守り切ろうとした矢先に失点。
5バックになったアーセナルをブライトンは崩せず、
アーセナルも返す刀でカウンターを放つものの、決めきれず。
1-1のドローで決着。
論点
グーナーのブログ主にとって、ライスの2枚目は思わず「はぁ?」と
言ってしまうほどの衝撃だったし、
試合中はずっと主審に対して文句を言いながら観戦していた。笑
改めて冷静にいくつかの論点で整理したい。
- ライスの2枚目に適用されたルールの解釈
- ジョアンペドロには適用されなかったルールの解釈
- フェルトマンがおとがめなしの理由
なお、この事象についてはBen Mabley(ベン・メイブリー)さんが
自身のYoutubeチャネルで解説してくれている。
ブログ主もこの動画を視聴させていただいたので、その内容を踏まえつつ、自身の意見を書いている。
ライスの2枚目に適用されたルールの解釈
ライスの2枚目イエローカードは、
相手のリスタートを故意に遅延させたことによるイエローカード。
この事象は、今シーズン始まる前にPGMOL*から
厳しく取り締まるということを説明されていたそう。
この説明を具体的に表現すると、
前述のBenさんの動画では、
「ボールを蹴り飛ばすことでプレーの再開を遅らせる」ことが
イエローの対象となるということだった。
これだけを見ると、ルール上の判定としては正しいのだろう。
ライスがボールをアウトサイドでピッチ外へ小突いたことで、
ブライトンのリスタートは明らかに遅れたと主審は解釈したのだと思う。
一方で、いくつかの点でライスはイエローじゃないのでは?といえると思っている。
*PGMOL(Professional Game Match Officials Limited):イングランドのプロサッカーリーグであるプレミアリーグを担当する審判員とその指導者が所属する組織
リスタートが遅れた原因は本当にライスにあるのか
ライスがボールを小突いたことは疑いようのない事実。
ライス自身もSNSで軽率であったとチームメイトやサポーターに謝罪している。
(ちょっと意訳っぽいところもあるが、認めているといっていいだろう。)
ただ、ライスが触った時点でボールが止まっていたのかどうか。
ブログ主が映像を見ていた限り、ボールは止まっていなかった。
つまり、フリーキックをスタートしていい状態ではなかったといえる。
さらに、フェルトマンはファールを受けた位置からボールを前に投げて
リスタートしようとしていた。
(穿った見方をすれば、ライスの近くを狙って投げた。)
これも、フリーキックをスタートしていい状態ではなかったといえる。
これを踏まえると、そもそもプレー再開できる状態ではなく、
ライスがプレー再開を遅らせることはできなかった。
と解釈してもそこまで不自然じゃない気がする。(気がするだけかも。)
試合状況と判定における常識(セオリー?)
この試合、アーセナルがリードしていたとはいえ、
ライスに2枚目が提示されたのは、49分。
後半開始早々といって差し支えない状況だった。
遅延行為は、リードしている試合終盤や、
リスタートされると失点につながりそうな状況下において、
しばしばイエローカードの対象となりうる。
あるいは、明らかにボールを蹴飛ばしたときだろうか。
ライスに関しては、後半開始早々。
試合全体の序盤ではないにせよ、中盤も中盤である。
しかもちょこっとボールを動かしただけ。
これにイエローは一般的に言って、常識的に言って、厳しすぎる。
「これがイエローなら、あのプレーはどうなんだ!」という議論が巻き起こるのは当然である。
とはいえ、そもそもPGMOLのスタンスとして、
厳しくとるよ。というのが伝えられていたのなら。
ライスのプレーだけを単体で見たのなら。
甘んじて受けようじゃないか。次。
ジョアンペドロには適用されなかったルールの解釈
この試合。ライスが2枚目イエローをもらったことに加え、
同じように解釈してもいいのでは?というプレーがあったことで、
より議論が活性化した(なんなら燃えた)といっても過言ではない。
ライスに2枚目が出るプレーよりも前。
前半にブライトンのジョアンペドロが明らかにピッチ外に出ていた
ボールを蹴り飛ばした件。
アーセナルの選手やアルテタもイエローじゃないの?という
アピールをしたものの、カードは出ずにおとがめなし。
これがなければ、審判に対してもう少し歩み寄れただろうと、ブログ主も思う。
このプレーは、
前述の「ボールを蹴り飛ばすことでプレーの再開を遅らせる」に該当しなかったと判定されたと解釈している。
(実際はどうなのか、PGMOLからの説明はない、、と思われる)
基本的には以下の要素でジャッジされ、
- タッチラインを割ってスローインでの再開だった(ライスの件とは再開方法が違う)
- アーセナルの選手はボールを即座に触れられるところにいなかった
- ジョアンペドロが蹴らなければ、アルテタが拾える位置にいたが、アルテタはテクニカルエリアの外なので、そこにいることがルール違反
アーセナルは、ジョアンペドロがボールを蹴っても蹴らなくてもプレーの再開が遅れることはなかった。という解釈。
。。正直意味わかりません。
Benさんの動画内容を鵜呑みにすると、
プレー再開を遅らせることが条件のはずなので、
ボールを蹴飛ばす行為は、
ピッチの外に蹴って、なおかつマルチボールがリスタート位置付近にある状態で
初めてプレー再開を遅らせていない、と判断することができるはず。
したがって、ほとんどの場合、プレーを遅らせる行為であり、
実際に今回もジョアンペドロが蹴ったボールよりも近い位置にボールはなかったように見えるので、
アーセナルのプレー再開を遅らせている。(近くにあったらごめんなさい。)
つまり、ジョアンペドロにイエローカードが出てしかるべきなのである。
。。やや暴論か。笑
「厳密にいえば、プレー再開は遅れているかもしれないけど、ほとんど変わらないだろ」
という声が聞こえてくるようである。
まぁ正直そう思うし、ライスの件がなければ、これがイエローだったなんて、絶対に掘り返さない。
試合終了時点で忘れている可能性すらある。
でも、だったらライスの行為だって、ほとんど変わらないと思うし、
イエローを出さない世界線を夢見たっていいじゃない。
フェルトマンがおとがめなしの理由
でもこれは正直許せないというか、なんとかしてほしい。
プロプレイヤーであれば、蹴り足を止める時間はあったはず。
むしろボールをライスの近くに投げていたので、
もともとライスごと蹴ろうとしていた節さえある。
仮に蹴り足を止められる時間的余裕はなかったとして、
シュートモーション入った選手の横からDFがボールを突いて、
DFの突いた足をシュートの流れで蹴ったらファールになりますよね?
キッキングとられますよね?今回も同じじゃないの?
だとしたら、蹴り具合からフェルトマンにイエローカード出ても
おかしくないと思うけどなぁ。
もちろん、プレー中とそうでないという違いはあるけれども。
具体的にいつだったかは思い出せないけど、
数シーズン前のアストンヴィラ戦でも、シュート打つように見せて
蹴られたようなシーンがあって、
いまだにアストンヴィラとの試合ではモヤモヤしながら見ている。
今回の件も同じようにずっとモヤモヤしそう。。
おわりに
思いつくままに、書きたいことをいろいろと書いては見たものの、
人がプレーし、人がジャッジし、人が批評している時点で、
その人の立ち位置や背景で変わってしまうことは理解しているつもり。
過ぎたことを掘り返しても仕方ないとは思う。
ただ、ライスを退場にしない可能性はあったと思うし、
11人対11人のブライトン戦を最後まで見たかったなぁと思ってしまう。
ライスが退場しない世界線、冨安がケガしない世界線、
メリーノが合流早々ケガしない世界線、、
ひとつずつ拾って、またアーセナルが無敗優勝する世界線をみたいなぁ。
(今シーズンはまだ無敗です!)
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